後部環状裂(肛門裂)とは何ですか?

後部環状裂(肛門裂)とは

後部環状裂(英語: posterior annular fissure、別名 fissure‑in‑ano)は、肛門の粘膜や皮膚が裂けた状態を指す医学用語です。裂け目は浅いものから、深くまで達し、排便時に激しい痛みや出血を伴います。

主な原因

・慢性的な便秘や下痢による過度の用力
・クローン病・潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
・出産時の圧迫や外傷

症状

1. 排便時および排便後の激しい痛み
2. トイレットペーパーや便器に付着する鮮やかな赤色または暗赤色の血液
3. 肛門周囲のかゆみや刺激感
4. 排便困難や便意が強くなる
5. 肛門付近に肉眼で確認できる裂け目や裂傷

診断と治療

症状が疑われる場合は、消化器内科医や外科医に受診し、視診や内視鏡検査で正確に診断します。治療は症状の重症度に応じて次のように分けられます。

・生活習慣の改善(食物繊維の増加、十分な水分摂取)
・便を柔らかくする薬剤や下痢止めの使用
・局所用の鎮痛・抗炎症薬(軟膏や座薬)
・重症例では外科的処置(裂創の切除や裂孔拡大手術)

早期に適切な治療を行うことで、痛みの軽減や感染・慢性疼痛といった合併症の予防が期待できます。

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