ウォーターピル(利尿薬)の種類と特徴

ウォーターピルは利尿作用により体内の余分な水分を排出し、むくみの軽減や血圧の低下、体重の減少に効果があります。主に「ループ系」「チアジド系」「カリウム保持型」の3種類があり、それぞれ腎臓への作用が異なります。

ループ系利尿薬

ループ系利尿薬は腎臓のヘンレループにあるナトリウム・カリウム・クロライド共輸送体の働きを強く阻害します。通常、この輸送体は通過したナトリウムの約25%を再吸収しますが、ループ系利尿薬により再吸収が大幅に低下し、ナトリウムと水分が尿中に排出されます。その結果、血圧降下やむくみの改善に高い効果が得られますが、同時に体内のカリウムも減少しやすいため、補充が必要になることがあります。

チアジド系利尿薬

チアジド系は腎臓の遠位曲尿細管に作用し、ナトリウムの再吸収を抑制します。ただし、遠位曲尿細管でのナトリウム再吸収は全体の約5%に過ぎないため、ループ系ほど強いナトリウム除去効果は期待できません。その分、作用は穏やかで副作用も少なく、最も一般的に処方される利尿薬です。

カリウム保持型利尿薬

カリウム保持型はナトリウム輸送に直接関与せず、代わりにアルドステロン受容体を阻害してカリウムの排泄を抑えます。ループ系やチアジド系で失われがちなカリウムを保持しつつ、余分なナトリウムと水分を尿中に排出します。そのため、カリウム欠乏のリスクが低く、他の利尿薬と併用されることが多いです。

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