赤ちゃんのよだれと語彙発達の関係

赤ちゃんは生後数か月から数年にかけて言語能力が急速に発達します。同時に、よだれが多くなることもあります。以下では、よだれと語彙発達の関係や、正常かどうかを判断するポイントを解説します。

正常範囲

よだれの量は口・舌・顔面の筋肉のコントロール能力に左右されます。出生直後はこれらの筋肉が未熟なため、顎下に唾液が流れ落ちるのは自然なことです。したがって、一定量のよだれは言語発達の指標ではありません。

歯が生える時期

歯が萌える前後は赤ちゃんが口を開けたり指を噛んだりして不快感を和らげようとします。その結果、よだれが増えることがあります。興味深いことに、歯が生える頃(約6か月)から音節の練習が始まります。よだれと新しい言葉が同時に見られるのは、言語障害ではなく歯の不快感によるものです。

言語遅延のサイン

まれに、頻繁なよだれは口腔運動機能(オロモータ)の低下を示すことがあります。筋肉のコントロールが不十分だと、唾液だけでなく発話に必要な筋肉も弱く、言語発達が遅れることがあります。ただし、発語が遅れていても理解力は保たれていることが多く、言葉を理解できても話せない場合があります。

評価と検査

語彙が期待より伸びず、過度のよだれが続く場合は、選択的緘黙などの行動的要因も考えられます。専門の言語聴覚士に評価してもらい、身体的要因か行動的要因かを判別しましょう。

対処法・治療

口唇裂や口蓋裂などの解剖学的問題がある場合は、理学療法や外科的処置が有効です。行動面の問題であれば、家庭での会話や絵本の読み聞かせ、物の名前を頻繁に言うなど、言語刺激を増やすことが重要です。よだれ対策としては、よだれ拭きやビブを常備すると便利です。

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