シャム双子(結合双生児)の実態

発生頻度

一般的な誤解とは裏腹に、結合双生児は決して稀な現象ではありません。出生率は約20万人に1組で、以前考えられていたよりも頻繁に発生しています。男性の結合が女性より多い傾向がありますが、女性双子の方が生存率が高いとメリーランド大学医療センターは報告しています。

生存率

結合双生児の約60%は死産、35%は出生後24時間以内に死亡すると推定されています。全体の生存率は5%から25%と低く、メリーランド大学医療センターのデータに基づきます。

結合の仕組み

結合双生児は単一の受精卵から発生するため、遺伝的には同一です。通常の一卵性双生児と同様に受精卵は分裂しますが、分裂が途中で止まり、胚が共通の体部を持ったまま成長することで結合が生じます。

「シャム双子」という語源

「シャム双子」という名称は、1811年にタイ(旧称シアム)で生まれたチャングとエンという結合双生児に由来します。彼らは半中国系母と中国系父の子として生まれ、生涯「中国の双子」と呼ばれました。現在でも最も有名な結合双子の一組として知られています。

結合部位

結合部位は様々で、最も稀なのは頭部の結合(頭蓋結合双生児)で全体の約2%です。胸部で心臓を共有する胸部結合双生児は全体の約40%を占めます。他にも臀部(坐骨結合・側結合)や腹部(臍結合)があります。心臓など重要な臓器を共有する場合は手術による分離は極めて危険で、通常は行われませんが、重要臓器を共有しないケースでは分離手術が試みられ、成功例もあります。

世界分布

結合双生児は世界中で見られますが、インドやアフリカでの発生率が比較的高く、米国や中国では少ないとされています。米国ではツインズ・ワールド(Twins World)によると、十数組程度しか生存していません。

最古の記録

最も古い記録の一つは1100年頃のイングランド・ケント州ビッデンで生まれたメアリーとエリザ・チャルクハースという双子です。1134年に数時間後に死亡し、教会に20エーカーの土地を遺したと伝えられています。

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