多胎妊娠のリスクと対策

多胎妊娠に伴う主なリスク

35歳以上の女性や不妊治療を受けている方は、双子や三つ子などの多胎妊娠になる確率が高くなります。家系に多胎がある場合も注意が必要です。多胎妊娠は母体と胎児の双方にとってリスクが高まります。

合併症

  • 妊娠糖尿病・貧血・高血圧

    胎児が複数いることで体への負担が増し、妊娠糖尿病のリスクは単胎の2〜3倍に上昇します。また、栄養が分散されるため貧血リスクも高まります。さらに、子宮が拡張限界に近づくと高血圧や子癇前症(妊娠高血圧症候群)の発症率が上がります。

  • 安静療法による二次的リスク

    子癇前症の治療でベッドレストが指示されると、血栓、筋萎縮、むくみ、腰痛、便秘などの合併症が起こりやすくなります。

  • 胎盤異常

    胎盤前置などの状態では胎盤が子宮口を覆い、帝王切開が必要になることがあります。

早産・流産のリスク

  • 早産

    双子の約半数、三つ子の90%、四つ子以上はほぼ全てが37週未満で出産します。早産は低体重、臓器未熟、乳幼児死亡のリスクを高め、NICUでの管理が必要になることが多いです。

  • 流産

    子宮頸部の不全や空間・栄養の不均等分配により、胎児の一部または全体が流産するリスクも増加します。

発達障害の可能性

  • 多胎児の早産や胎内発育不全は、脳性麻痺、視覚・聴覚障害、知的発達遅滞などの発達障害につながります。早期介入で一部は改善可能ですが、生涯にわたる健康問題となるケースも少なくありません。

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