臍帯血とは
臍帯血は出産時に切断された臍帯と胎盤に残る血液です。赤血球・白血球・血小板・血漿といった通常の血液成分に加え、骨髄と同様の造血幹細胞(血液を作る幹細胞)も含まれます。このため、臍帯血は骨髄移植の代替手段として利用できます。
臍帯血の主な利用目的
米国国立臍帯血プログラム(National Cord Blood Program)によれば、これまでに80種以上の疾患の治療に臍帯血が使用されています。最も多く適応されるのは白血病で、次いで赤血球や免疫系に関わる遺伝性疾患、代謝異常を伴う疾患が挙げられます。
臍帯血の保管方法
臍帯血を提供(寄付)する際は、まずクオランティーン(検疫)用のラップと金属キャニスターに入れ、液体窒素で凍結保存します。米国国立臍帯血プログラムでは1993年から保管が開始され、2010年の検査結果では細胞の品質が全く劣化していないことが確認されています。また、最大13年間保存された臍帯血ユニットでも、最新の血液と同等の移植効果が得られています。
保存期間と臨床実績
長期保存でも細胞活性が維持されるため、将来的に必要となった場合でも安全に使用できることが実証されています。臍帯血は、家族内だけでなく、適合する他の患者にも提供できる貴重なバイオリソースです。
