妊娠中に胸の痛みが起こる原因は?
妊娠中の胸の痛みの主な原因
1. 血液量の増加:妊娠に伴い全身の血液量が約30%増加します。心臓への負荷が大きくなり、特に横になるときや軽い運動時に胸部に圧迫感や痛みを感じやすくなります。
2. 胸が大きくなること:妊娠ホルモンの影響で乳腺が発達し、胸のサイズと重量が増します。その結果、胸や肩の筋肉・靭帯に緊張が生じ、胸部に不快感や痛みが出ることがあります。
3. 胸焼け・逆流性食道炎:ホルモンが食道括約筋を緩め、胃酸が食道に逆流しやすくなります。胸焼けの痛みはしばしば胸部に放散し、胸痛と勘違いされがちです。
4. 呼吸器の変化:胎児の成長で子宮が上がり、横隔膜が持ち上がります。その結果、肺の膨張が制限され、息切れや胸の圧迫感が生じ、胸痛に似た感覚になることがあります。
5. 筋骨格系の痛み:姿勢の変化や体重増加により胸や背中の筋肉・靭帯に負担がかかります。特に長時間の座位や睡眠姿勢で胸部の筋肉が緊張し、痛みとして現れます。
6. 妊娠高血圧症候群(子癇前症):血圧上昇と尿中タンパクがみられる状態で、心臓や血管への負担が増し、胸痛や息切れを伴うことがあります。
7. 周産期心筋症:妊娠中または産後すぐに起こるまれな心疾患です。心不全症状として胸痛、息切れ、肺水腫が現れ、緊急の医療介入が必要です。
胸の痛みが強い、持続する、または息切れ・めまい・失神を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
