妊娠初期に注意すべき疾患は?
感染症
1. 風疹(ドイツはしか)
ウイルス感染で、先天性心疾患や難聴、知的障害など重篤な先天性異常を引き起こす可能性があります。妊娠前に予防接種を受けることが推奨されます。
2. サイトメガロウイルス(CMV)
多くは無症状か軽症ですが、胎児に感染すると難聴、視力障害、発達遅延など深刻な障害をもたらすことがあります。
3. トキソプラズマ症
猫の糞、加熱不足の肉、生野菜・果物に含まれる寄生虫が原因です。妊娠中に感染すると流産、早産、眼・脳障害のリスクが高まります。
4. 水痘(帯状疱疹ウイルス)
成人では軽症でも、妊娠中は肺炎や脳炎など重篤な合併症や先天性水痘症候群を引き起こし、出生時異常の原因となります。
5. 第五病(伝染性紅斑)
軽い発疹を伴うウイルス感染で、通常は問題ありませんが、妊娠初期に感染すると稀に流産や胎児貧血を招くことがあります。
6. ジカウイルス
蚊を媒介し、妊娠中に感染すると胎児に小頭症など重度の脳奇形を引き起こします。
慢性疾患
1. 糖尿病
妊娠中に血糖コントロールが不十分だと、先天性異常、流産、早産のリスクが増加します。
2. 高血圧
慢性高血圧や妊娠性高血圧は、子癇(妊娠中毒症)や臓器障害など重大な合併症を引き起こす可能性があります。
3. 心疾患
特定の心臓病は妊娠中にリスクが高く、綿密な管理が必要です。
4. 腎疾患
腎機能の低下は母体の健康だけでなく、胎児の成長にも影響します。
5. 甲状腺疾患
甲状腺機能がコントロールされていないと、胎児の発育や妊娠経過に悪影響を及ぼすことがあります。
精神的健康状態
1. 未治療のうつ病
重度またはコントロールできないうつ病は、胎児の発育や産後の精神状態に影響を与える恐れがあります。
2. 不安障害
強い不安は妊娠や出産にマイナスの影響を及ぼすことがあります。
3. 物質依存症
薬物やアルコールの使用は胎児に深刻な影響を与え、母体の健康リスクも高まります。
妊娠を計画中、または妊娠初期の女性は、定期的に産婦人科を受診し、予防接種や生活習慣の見直し、適切な管理を行うことで、上記のリスクを低減させることが重要です。
