子どもの突然の脱毛の原因とは?
脱毛は高齢者だけの問題ではありません。米国ヘアロス協会によると、子どもの脱毛(小児性脱毛症)は小児科受診の約3%を占めています。急に頭皮に斑点状や全体的に髪が抜けると不安になりますが、多くは適切な治療で回復し、毛髪は再び生えてきます。
髪の構造
髪は皮膚の真皮にある毛根と、皮膚表面に伸びる毛幹から構成されます。毛根内で成長し、年間平均約15センチメートル伸びます。通常、1日に100〜120本の髪が抜け落ち、常に新しい髪が生えてきます。
感染症
子どもの急激な脱毛で最も一般的なのは、頭部の白癬(頭部白癬、リングワーム)です。MedLineHelpによると、子どもに多く見られますが、思春期や成人でも発症します。症状は、毛幹が頭皮で折れた部分にできるはげ斑、黒い小さな粒子、かゆみです。
頭皮の軽い刺激、衛生状態の悪さ、長時間の湿気にさらされると感染しやすくなります。感染は直接接触や、帽子・ブラシ・くしの共有で広がります。治療は経口抗真菌薬が主で、必要に応じて外用薬も併用します。
円形脱毛症(Alopecia Areata)
自己免疫疾患である円形脱毛症は、体が毛包の細胞を攻撃し、急激に髪が抜け落ちます。はげ斑は突然、まるで夜のうちにできたかのように現れます。遺伝性があり、American Academy of Dermatologyによれば、患者の20%が家族に同じ疾患を持っています。子どもは特に罹患しやすく、1,000人に1人が影響を受け、うち5%は全頭部が抜ける円形脱毛症全体型(alopecia totalis)に進行します。
診断は頭皮の観察と他の原因の除外で行われます。根本的な治療法はなく、症状は数か月〜数年で自然に消えることもあれば再発します。皮膚科医は免疫抑制剤や発毛促進薬を処方し、抜けた部位や全体の毛髪再生を目指しますが、再発を防げるわけではありません。
化学療法
化学療法薬の多くは数週間以内に脱毛を引き起こします。保護者はこの副作用を事前に理解し、子どもの感情的な影響に備えることが重要です。
感情面の配慮
American Academy of Dermatologyは「髪は若さや健康の象徴と見なされる社会で、脱毛は感情的に大きな負担になることがある」と指摘しています。しかし、円形脱毛症など多くの脱毛原因は子どもの全身的な健康に影響せず、日常生活や幸福感を妨げるものではありません。
