過活動の子ども向け食事ガイド
過活動や注意欠陥障害(ADHD)の原因は未だ完全には解明されていませんが、食事が症状に影響を与える可能性が指摘されています。そのため、食事の見直しは治療の重要な一環となっています。ここでは、子どもの過活動を抑えるために考慮すべき食材や食事法をまとめました。
アレルゲンの除去
米国公共利益科学センター(CSPI)の調査によると、以下の食品が子どもの行動に悪影響を与えることがあります。
- 小麦
- 卵
- 乳製品
- チョコレート
- トウモロコシ
- 大豆
これらの食品を一つずつ除去するか、すべて一度に除去してから1つずつ再導入し、行動の変化を日記に記録します。特定の食品で症状が改善したら、その食品は食事から除外し、他の食品についても同様に検証します。
食品着色料と保存料
2004年のサウサンプトン大学の研究では、特定の着色料やベンゾ酸ナトリウムが過活動と関連している可能性が示されました。これらは以下のような食品に含まれます。
- カラフルなシリアルやキャンディー
- フルーツドリンク(ベンゾ酸ナトリウム)
- 炭酸飲料
2〜3週間これらを除去し、子どもの様子を観察してみてください。
フェイングールド・ダイエット
1975年にアレルギー専門医ベン・フェイングールド博士が、人工着色料・香料と過活動の関係を指摘しました。後にサリチル酸系化合物(アスピリンに類似)も影響すると結論付けました。フェイングールド・ダイエットでは、以下を制限します。
- 人工着色料・香料
- アスパルテーム(ヌートラスイート)
- BHA、BHT、TBHQ などの保存料
- サリチル酸を多く含む食品(例:アーモンド、リンゴ、キュウリ、ミント)
健康的な食事の基本
ハーバード医療センターのメンタルヘルス・レター(2009年)は、次のような食事を推奨しています。
- 果物・野菜中心
- 全粒穀物
- 不飽和脂肪酸を含む健康的な油脂
- 良質なタンパク源
この食事は、食品添加物の摂取を抑えるだけでなく、オメガ3脂肪酸や亜鉛、鉄、マグネシウム、ビタミンB6 などの微量栄養素の摂取を増やす効果があります。
注意点
乳製品や特定の食品群を完全に除去する前に、必ず小児科医や認定栄養士に相談し、必要な栄養が確保できているか確認してください。
