子どもの気分安定薬について

躁状態とは何か

躁状態は、衝動的で不規則な行動、思考の高速化、興奮または不安定な気分、判断力の低下、睡眠障害、そして自分は特別で無敵だと感じる誇大感などを特徴とします。

気分安定薬の役割

双極性障害の患者は、躁状態と抑うつ状態を交互に経験します。気分安定薬は、主に躁状態を抑えることで気分の変動を平準化します。

研究状況

小児の双極性障害に対する薬物療法の研究は極めて少なく、実際に子どもの気分障害がDSM‑IV(1994年)で初めて正式に認められました。それでも、臨床現場では気分安定薬が若年患者に有効であるとの報告が多数あります。

リチウム

リチウムは双極性障害の症状緩和に最初に承認された薬で、躁症状と抑うつ症状の両方を改善できる唯一の薬剤です。1970年代から成人の治療に広く用いられ、自殺予防にも効果があることが確認されています。

抗てんかん薬

一部の抗てんかん薬は躁状態のコントロールに有効で、気分安定薬として使用されます。代表的な薬剤には、バルプロ酸、カルバマゼピン、ガバペンチン、ラモトリジンがあります。

副作用

気分安定薬の副作用には、吐き気、発疹、めまい、睡眠や食欲の変化、口渇、渇望と頻尿、体重増加、震えなどがあります。子どもの主治医はこれらの症状を慎重に観察し、必要に応じて対処すべきです。多くの副作用は数か月で軽減することがあります。

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