子どもの胆嚢トラブルのサインと症状

胆嚢に関する問題は子どもではまれですが、実は約50%の子どもに胆石が見られます。そのうち80〜90%は無症状で、特に小さな石は10年以上経っても外見上の変化が現れないことがあります。しかし、幼児でも小さな胆石が問題を引き起こすことがあり、約40%は11歳未満で発症します。

胆石(胆嚢結石)

子どもの胆石の症状は、他の胃腸系疾患と似ていますが、特定の部位に強い痛みが出る点が特徴です。主な症状は以下の通りです。

  • 上部右側腹部の激しい痛み(食事中・食後や深呼吸時に悪化)
  • 右肩甲骨部への放散痛
  • 満腹感、膨満感、ガス感
  • 寒気・震え、発熱、吐き気、嘔吐、胸やけ

胆管閉塞

胆石が小さくなると、胆嚢から肝臓と小腸をつなぐ胆管や膵管を塞ぐことがあります。症状は胆石と似ていますが、以下の追加症状が見られます。

  • 黄疸(皮膚や眼球の白い部分が黄色くなる)
  • 便が粘土色になる

コレステロール沈着症(コレステロール症)

胆嚢の粘膜下マクロファージにコレステロールが沈着し、炎症を起こす病気です。成人に多いですが、思春期の少女や胆嚢炎の家族歴がある子どもでも増加しています。症状は胆石と同様で、右上腹部の痛み、嘔吐、脂肪分の多い食事に対する不耐性が現れます。

診断

胆嚢の問題が疑われる場合、小児科医は以下の検査を行います。

  • 腹部X線、CT、超音波検査(3mm未満の小石は見逃すことがあります)
  • 血液検査(白血球数の増加など)

治療と予防

成人の胆石は生活習慣や食事が原因になることが多いですが、子どもでは遺伝的要因が主な原因とされています。症状が軽度であれば経過観察で問題ありませんが、繰り返す発作がある場合は胆嚢摘出手術が検討されます。予防としては、家族歴の把握とバランスの取れた食事が重要です。

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