17か月児の標準的な心拍数と注意点
大人との違い
多くの親は、幼児の心拍数が大人よりはるかに速いことに不安を抱きます。しかし、成人の正常範囲を子どもに当てはめてはいけません。成人にとっては危険な180回/分でも、生後3週間の赤ちゃんには正常です。同様に、17か月児でも一見速く見える心拍数が実は正常範囲内であることがあります。成人で50回/分未満が「遅い」場合でも、幼児にとっては危険なほど低いことがあります。
平均的な心拍数
米国国立衛生研究所(NIH)は、子どものバイタルサイン評価基準を提示しています。1歳から2歳の平均心拍数は110〜115回/分とされていますが、個人差は大きいです。17か月児の正常な心拍数は80〜150回/分の範囲とされ、子どもによっては常に高めまたは低めになることがあります。特別な状況でない限り、これらの変動は無害であり、わずかに速い・遅い脈拍が重篤な病気を示すことは稀です。
影響を与える要因
様々な要因で一時的に心拍数が上がります。活発に遊んでいるときや遊びの後は心拍数が上がり、安静や睡眠時には下がります。カフェインやチョコレートに含まれるテオブロミンなどの刺激物も一時的に心拍数を上げます。子どもが不安や怒りを感じても心拍数は急上昇し、17か月児がかんしゃくを起こすとほぼ必ず脈拍が上がります。また、診察時の緊張(白衣頻脈)でも心拍数が上がることがあります。
頻脈(tachycardia)
幼児における頻脈(異常に速い心拍)は、もともと脈拍が速いことが多いため判別が難しいです。一般的に、心拍数が170〜180回/分以上で持続する場合、医師は臨床的頻脈を疑います。たとえ頻脈と診断されても、必ずしも深刻な問題を意味するわけではなく、健康な子どもでも頻脈が見られることがあります。診断後は、甲状腺疾患、心臓の構造異常、神経系の障害など、基礎疾患の有無を検査します。
徐脈(bradycardia)
徐脈(心拍が遅い)は幼児では比較的稀です。平均的な17か月児の心拍数は80回/分以上で、70回/分でも通常は許容範囲と考えられます。心拍数が50回/分未満で持続すると徐脈と診断されることがあります。頻脈と同様に、循環器系、内分泌系、神経系の異常が原因となることがあります。
子どもの脈拍や心拍リズムに不安がある場合は、早めに小児科医へ相談しましょう。
