補聴器の正しい清掃手順とメンテナンス

補聴器は湿度が高く、温かい耳の中という過酷な環境で使用されます。そのため、使用しないときは必ず乾燥させ、清潔に保つことが重要です。米国国立聴覚障害研究所(NIDCD)やユニトロン・ヒアリングの調査によれば、適切なメンテナンスは補聴器の寿命を延ばし、最高の音質を維持する鍵となります。

マイクロフォンとレシーバーの清掃

カスタムフィット/イヤー内装型補聴器

このタイプはマイクロフォンが本体外側、バッテリーボタンや音量調整ボタン付近に配置されています。皮脂や耳垢が付着しやすいため、付属の小さなブラシ(ない場合は柔らかい歯ブラシ)で優しく掃除します。掃除の際は、マイクロフォン側を下向きにし、ゴミが本体から離れるようにします。

レシーバーは耳道に入る部分です。完全に耳垢で詰まると音が出ません。レシーバー側も下向きにし、ブラシで前後・円を描くように掃除します。エアコンプレッサーや吸引は使用しないでください。耳垢が残っている場合は、付属のピックや安全ピンで慎重に取り除きます。

オープンフィット/ビハインド・ザ・イヤー型補聴器

シリコン製のイヤーピースが耳道に入ります。取り外すたびにティッシュで拭き、湿気と耳垢の侵入を防ぎます。週に一度はアルコールワイプでシリコン部を拭き、音が出る穴もピックや安全ピンで清掃します。

マイクロフォンは電源スイッチや音量ボタン付近にあります。柔らかいブラシで優しく掃除し、レシーバーはチューブ接続部の周囲をブラシで清掃します。

多くの販売店では無料の院内クリーニングを提供しています。ビハインド・ザ・イヤー型は4か月ごと、その他は4〜6か月ごとに専門家によるクリーニングとチューブ交換を受けると良いでしょう。

ベント(通気孔)の清掃

ほとんどの補聴器には音と空気の通り道となるベントがあります。耳垢が詰まるとエコーや音の歪みが生じます。ベントは週に一度、専用のベントクリーニングツール、細いプラスチック棒、または歯ブラシで通し掃除します。ベントは本体の上部(バッテリーボックス付近)に小さな丸穴があり、裏側にも同じ位置にあります。その穴を通して全長を掃除してください。

購入時に担当者にベントの清掃方法や、レシーバーに装着されているワックスフィルターの交換時期を確認しましょう。

乾燥方法

湿気は補聴器の大敵です。夜間は必ず乾燥ケース(Dri‑Aid キットやドライ&ストアボックス)に入れて保管しましょう。シリコンが湿気を吸収し、補聴器を安全に乾燥させます。サイズや形状は補聴器のタイプに合わせて選び、専門家に相談すると最適なものが見つかります。また、院内でのドライチャンバー利用もおすすめです。

定期的な清掃と乾燥を習慣化すれば、補聴器は長持ちし、常に最高の音質を提供してくれます。

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