アンビバッグ(Bag Valve Mask)とは?

機能

アンビバッグは、看護師や呼吸療法士など医療従事者が使用し、口対口換気の代わりに患者の肺へ空気を送り込む装置です。新生児、子供、成人用にサイズがあり、患者の体格に合わせた適切な潮量を提供します。

特徴

本装置はバッグ、アダプター、単方向弁から構成されます。バッグはエンドトラキアルチューブまたはマスクに直接接続でき、単方向弁は酸素が患者へ流れ、呼気が戻らないようにします。一部のモデルには酸素貯留室があり、酸素供給量を増やすことができます。

使用手順

  1. バッグに接続されたチューブを酸素供給装置(酸素ボンベ)に結び、流量を10〜15 L/分に設定します。
  2. 患者を仰向けに寝かせ、顎を少し上げて気道を確保します。
  3. 気管チューブが装着されている場合は、チューブ先端に直接バッグを接続します。装着されていない場合は、マスクをバッグに取り付け、患者の鼻と口にしっかり密着させます。
  4. バッグを握りしめて圧迫し、肺へ空気を送ります。圧迫は1分間に最大20回程度のリズムで行います。

適応症

呼吸不全(呼吸停止)や、薬物過剰摂取、重度の喘息発作、頭部外傷、溺水などで自力呼吸ができない場合に使用します。また、患者が自発的に呼吸しているが呼吸が浅く労力がかかる場合にも、呼吸効率を高めるために使用されます。

リスクと注意点

バッグを過度に速く圧迫すると過換気となり、呼吸性アルカローシスを引き起こす可能性があります。適切な速度で圧迫することでこのリスクを低減できます。また、空気が胃に流入し腹部膨満を起こすことがあります。必要に応じて鼻胃管を挿入し、胃内ガスを除去すると安全です。

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