看護職の歴史
看護はかつて経験が不要な単純作業と見なされていましたが、19世紀半ば以降の医療の変化に伴い、現在のような体系的な職業へと進化しました。
看護の創始者
1854年、イギリスのフローレンス・ナイチンゲールはクリミア戦争で負傷した英国兵の看護に赴きました。衛生状態の悪さに衝撃を受けた彼女は、38人の看護師チームと共に病院を清掃し、医療機器を消毒しました。その結果、患者の生存率が大幅に向上し、看護職の標準が確立されました。ナイチンゲールは近代看護の創始者として広く認識されています。
初期の業務
19世紀末から20世紀初頭、看護教育は主に病院が提供していました。新人看護師は週7日、1日10〜12時間のシフトをこなし、食器洗いや手術室の清掃・滅菌といった雑務も担当していました。卒業後に得られる職は、ほとんどが低賃金のプライベート看護師というものでした。
認知度向上
第二次世界大戦中、看護師は負傷兵の治療に従事しました。1943年にはカデット・ナース・コールプスが設立され、戦時中の看護学生の学費が全額支給されました。戦争終了後3年以内に10万人以上の看護師が養成され、看護職の社会的評価が大きく向上しました。
専門看護師の誕生
戦後、看護の領域は出産・小児・精神・腫瘍・外科など多様な専門分野へと拡大しました。これにより、各分野に特化した専門看護師が育成され、患者ケアの質が向上しました。
看護師不足と旅行看護
1980年代、米国全体で看護師不足が深刻化し、旅行看護師という新たな雇用形態が生まれました。さらに1989年の法改正で移民枠が緩和され、外国人看護師が米国で永住権を取得しやすくなりました。
将来の需要
現在、登録看護師(RN)や准看護師(LPN)、上級実務看護師(APRN)などが高く評価されています。特に登録看護師の求人は、2014年までに27%以上増加すると予測されており、米国における最も求められる職種の一つとなっています。
