診断放射線検査の種類
放射線検査は、体内で起きている可能性のある異常を画像として映し出す診断手段です。高エネルギーの放射線や磁場を利用し、組織のエネルギーパターンの変化を捉えることで、正常な状態と異常な状態を可視化し、医師が診断・治療方針を決定できるようにします。
X線検査
X線は最も一般的に使用される画像診断です。撮像装置はフィルムまたはデジタルセンサーで画像を取得し、骨などの高密度組織は白く、軟部組織は黒く映ります。放射線量は低く、妊娠中の方には特別な配慮が行われます。
マンモグラム(乳房X線撮影)
乳がんの早期発見に用いられる検査です。石灰化や腫瘤を捉えるスクリーニングマンモグラムと、複数角度から撮影し診断精度を高める診断用マンモグラムがあります。
CTスキャン(コンピュータ断層撮影)
コンピュータで多数のX線画像を組み合わせ、体内の断層画像を高精細に再構成します。がんの大きさ・形状・位置を詳細に把握でき、1970年代以降、腫瘍評価に広く利用されています。
骨密度検査
骨粗鬆症リスクの早期評価に用いられる検査で、わずかな放射線で骨のカルシウム量を測定します。検査は痛みがなく、約15分で終了します。
MRI(磁気共鳴画像)
強力な磁場と無線波を利用し、放射線を使わずに高解像度の画像を取得します。脳・頭部・頸部・脊髄など、X線やCTでは捉えにくい部位のがん検出に優れ、外科手術か放射線治療かの選択判断に役立ちます。
超音波検査(エコー)
高周波音波で画像を作成する非侵襲的検査です。軟部組織や液体を含む嚢胞の評価に適し、子宮・直腸・食道などの壁侵入度合いを把握できます。MRIやCTほど詳細ではありませんが、放射線を使用しない点が利点です。
