医療クリニックの売却手順
医療クリニックを売却するためのステップバイステップガイド
売却は可能です
病院の医師ラウンジで聞く噂に関わらず、医療クリニックは売却できます。実際、多くのクリニックが適正価格で売却されていますが、準備不足で機会を逃すケースも多いです。新規開業より、既存診療所を購入した方が安く、迅速に市場参入できることが多いです。
長期的な計画を立てる
最低でも1年先、理想的には3年先までの売却計画を策定しましょう。計画がないと、割安で売却せざるを得ないリスクがあります。死亡や障害時に備え、同僚同士で相互に買い取る契約や、生命保険を資金源にする方法も検討してください。
生産性と収益性を維持・向上させる
売却の2年前から業務効率や利益率を高める努力を。中間医師や付帯サービスを導入すると、評価額が上がります。
計画は適切なタイミングまで秘密に
売却の意向は、必要な時期まで同僚やスタッフに漏らさないようにしましょう。
専門家による評価を取得する
USPAP(Uniform Standards of Professional Appraisal Practice)に準拠した医療診療所評価の専門家に依頼し、正確な価格設定と買い手への説得材料を用意します。州によっては評価が無資格で行われていることもあるため、信頼できる専門家を選ぶことが重要です。
販促資料を整える
専用ウェブページを含むプロフェッショナルな販促パッケージを作成し、買い手に魅力的にアピールできるようにします。
クリニックを清潔に整える
オフィスとデスクを整理し、モダンで魅力的に見えるようにします。外部のコンサルタントを活用すると、客観的な改善点が見つかります。
機密仲介業者の活用
売却対象の診療所情報を保護するため、機密性の高いブローカーを利用することを検討してください。
機密保持・競業禁止契約の締結
候補者には情報開示前にNDA(機密保持契約)とNCA(競業禁止契約)に署名させ、情報流出や競合リスクを防ぎます。
買い手の属性に柔軟に対応
買い手が競合であっても問題ありません。柔軟な姿勢が取引成立につながります。
会計は業界基準に合わせる
過去1〜3年分の会計がNSCHBCやMGMAなどの業界標準に準拠しているか確認し、財務の透明性を高めます。
費用と資産を区分する
IRS Sec 179の資本資産と通常経費を明確に分離し、税控除対象となる福利厚生(健康保険、車両、家族従業員等)を整理しておきましょう。
全収入を正しく申告する
収入を隠すことは違法ですし、信頼を失う原因になります。すべての売上を正確に申告し、買い手に安心感を提供してください。
買い手に就業期間を提案する
買い手に1〜3年の低収入就業を提案し、ハードアセットのみで売却する方法があります。これにより、無形資産(goodwill)の評価リスクを回避できます。
計画が成功の鍵
不動産の売却で言う「立地、立地、立地」同様、診療所の売却では「計画、計画、計画」が最も重要です。
