ホスピスケアを受ける患者の権利
ホスピスケアの開始は患者と家族にとって大きな決断です。ホスピス患者には、安全・尊厳・尊敬を確保するための権利が定められています。以下は米国ホスピス協会が示す主な権利です。詳細は地域のホスピス機関へお問い合わせください。
ホスピスの定義
ホスピスは、余命が6か月以内と見込まれる方を対象に、病気の治癒ではなく快適さを重視したケアを提供するプログラムです。自宅、介護施設、病院、専用ホスピス施設など、さまざまな場所で提供されます。ケア開始前に患者は以下の権利を説明されます。
尊厳と敬意
- 患者は恐怖・放置・虐待のない環境で尊厳を持って扱われる権利があります。
- 受けるサービスの内容は文書で通知されます。
- 不適切なサービスに対しては報復の恐れなく正式な苦情を申し立て、その処理結果を知る権利があります。
- 介護者が患者や家族から贈り物を受け取ったり、金銭を借り受けることは禁止されています。
意思決定
- ケアに関するすべての決定に参加し、変更があれば通知される権利があります。
- 介護者の選択・変更や、ケアの拒否を報復の恐れなく行える権利があります。
- いつでもホスピスから退院(退所)できる権利があります。
プライバシー
- 個人・医療・財務・法的情報はプライバシーが保護され、必要な者(ケア提供者や法的に権利がある者、患者が許可した者)にのみ開示されます。
- スタッフは情報の保管・廃棄を適切に行う義務があります。
財務
- ケアにかかる費用と、Medicare・Medicaid・民間保険等がどれだけ負担するかを知る権利があります。
- 請求書の閲覧と、保険適用が否認された場合の通知を受ける権利があります。
- 保険適用の変更があれば、15日以内に通知される権利があります。
- ホスピス機関の所有者や他機関との関係についても知る権利があります。
ケアの質
- 身体的・精神的・社会的・スピリチュアルなニーズに対応した最高水準の緩和ケアを受ける権利があります。
- 施設が適切なケアを提供できない場合、患者に知らせ、より適切なプログラムへの転院を支援する義務があります。
- 医師の指示とケアプランに基づきサービスが提供され、医療的な個別ケアは登録看護師の指導下で訓練された介助者が行います。
責任
- 患者は介護者や機器を尊重し、状態やスケジュールの変化をホスピスに報告する義務があります。
- 追加の治療・薬剤・検査が行われた場合はスタッフに知らせる必要があります。
- 安全なケア環境を提供し、発生した費用について責任を負う権利と責任があります。
