手術室における湿度管理と換気基準
権威ある機関
米国医療工学協会(ASHE)と米国暖房・冷凍・空調学会(ASHRAE)は、2008年に医療施設向けの高品質換気設計要件を示すマニュアルを発表しました。ASHE/ASHRAE標準170-2008は、医療施設の換気要件に初めて焦点を当てたものです。
湿度がもたらす影響
手術部屋の環境条件は、術後感染リスクを低減するために厳密に管理する必要があります。湿度と温度は感染症拡散に関わる要因の一つで、湿度が高いと天井や眼鏡、顕微鏡レンズに結露が生じます。この問題が湿度管理の改善を促しました。
湿度基準
2010年6月、ASHRAE標準170の委員会は手術室の相対湿度上限を20%に設定しました。それ以前は手術チームの好みにより30%から72%まで幅がありました。
監視と保守
手術室の湿度は施設のプラント運転マネージャーとそのチームが管理します。担当者はHVAC(暖房・換気・空調)認定を受けた病院の保守エンジニアです。
設計情報
現在は、除湿剤(デシカント)ユニットを用いて換気空気を事前に乾燥させ、手術室から戻る空気と混合する前に湿度を調整します。また、除湿ユニットの前段に冷却コイルを組み込み、結露点を下げて効率的に水分を除去します。
