知識欠如に関する看護診断

概要

看護診断とは、NANDA が策定した標準化された看護用語の分類体系で、臨床現場間で患者の問題を一貫して伝えることを目的としています。知識欠如(knowledge deficit)看護診断は、患者が特定の行動や治療に必要な知識を欠いているために生じる実際の問題または潜在的な問題を示します。看護師は医療診断を下すことはありませんが、患者ケアの一環として看護診断を行うことが求められます。

構成要素

知識欠如の看護診断を行う際には、次の情報を明記します。

  • 欠如の種類(実際的か潜在的か)
  • 欠如が関連する要因(新たな診断、入院、妊娠、薬剤など)
  • 診断を裏付ける根拠(情報提供の要望、不安の表出、治療計画の実生活への統合ができていないなど)

新たに糖尿病と診断された患者を例にすると、以下のような看護診断が考えられます。

  • 実際的知識欠如:糖尿病の新診断に関連し、血糖測定器を正しく使用できないことが根拠。
  • 潜在的知識欠如:薬剤に関連し、インスリンに関する情報提供を求めていることが根拠。

ケアプラン作成

看護診断は看護プロセス(評価・診断・計画・実施・評価)の一部です。糖尿病患者に対して「血糖測定器の使用方法」の実際的知識欠如が診断された場合、看護師は実技トレーニングを含むケアプランを立案します。

実施

計画された介入として、実演・再実演・質疑応答を組み合わせたハンズオン研修を行います。これは「血糖測定器が正しく使えない」という診断に直接対応した介入です。

評価

最終評価では、患者が血糖測定器を正しく操作できるかを確認します。操作が可能になれば、当該知識欠如は解消されたと判断し、診断は記録から削除します。

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