MRIに用いられるさまざまなタイプの装置
磁気共鳴画像法(MRI)は、脳や心臓、筋骨格系など体内の構造と機能を可視化できる神経画像技術です。テスラ(T)単位で表される静的磁場とラジオ周波数パルスを組み合わせて画像を生成し、特に軟部組織のコントラストが優れています。MRIは用途や磁場強度に応じてさまざまな機種があり、主に以下の4種類に分類されます。
臨床用スキャナー
臨床用MRIは一般に1.5T〜3Tの磁場強度を持ち、水平ボア(横向き)の磁石が主流です。被験者は仰向けに寝た状態で撮像され、頭部、胴体、膝など部位別のコイルが装備されています。制御ソフトはメーカー独自のものが多く、画像解析パッケージも提供されます。代表的なメーカーはSiemens、GE(General Electric)、Philips、東芝(Toshiba)です。
研究用スキャナー
研究用MRIは3Tから11.7Tまでの高磁場強度を持ち、臨床用と同様の水平ボアを採用することが多いですが、ハードウェアとソフトウェアのカスタマイズ性が大幅に向上しています。メーカーと協力して特別な設定や拡張機能を導入でき、動物実験ではさらに高磁場(例:11.7T)が使用されます。主なメーカーはSiemens、GE、Varian、Brukerです。
垂直ボアスキャナー
垂直ボアスキャナーは主に実験動物用に設計され、磁場強度は4.7T〜7Tが一般的です。磁石のボアが垂直に配置されているため、被験者は座位または立位で撮像します。代表例としてBrukerのBioSpec 47/40Vがあります。
小ボアスキャナー
小ボアスキャナーはボア径が約20cmと狭く、人間には使用できませんが、ラットやマウスなど小型動物の研究に適しています。狭い視野により4.7T〜11.7Tの高磁場を均一に保ちやすく、高解像度・高コントラストの画像が得られます。メーカーはSiemens、Varian、Brukerが中心で、ユーザー側の細かな設定やカスタマイズが可能です。
