オープンMRIとスタンドアップMRIの違いとは?

識別

従来のトンネル型MRIは、患者が全身を筒状の磁石内部に完全に入れなければならない構造です。大型の磁石を設置するため、病院内に専用の部屋が必要です。

オープンMRIは患者の身体を完全に囲まない設計で、設置面積が小さくコストも低いため、画像診断センターや独立診療所で多く採用されています。ただし、画質はトンネル型に劣ります。スタンドアップMRIは、オープンMRIの一種で、検査中に立位が可能な点が特徴です。

作用機序

MRIは強力な磁場を利用し、体内の原子核を共鳴させます。この共鳴信号をラジオ波で検出し、画像化します。放射線を使用しないため、患者への危険性は低いです。撮像には通常30〜90分かかり、検査中は動かずに静止する必要があります。

必要に応じて、経口または注射による造影剤を投与し、特定の解剖部位を強調します。

意義

オープンMRI・スタンドアップMRIは、トンネル型MRIで起こりがちな閉所恐怖症を回避できます。特にスタンドアップMRIは、患者が立位で体重をかけた状態で撮像できるため、脊椎や関節の負荷下での画像が取得可能です。2008年のClinical Radiologyの報告でも、腰痛の原因特定に有用とされています。

多くの症状は、立位や特定の姿勢でのみ出現します。神経系・循環器系・消化管など、重力や姿勢が影響する疾患の評価に、立位MRIは重要な役割を果たします。

留意点

検査前には金属製インプラントやペースメーカーなど、体内の金属を必ず医療スタッフに伝える必要があります。検査中は四肢を固定するポジショナーを使用し、磁石の大音量を和らげるために音楽が流されます。スタンドアップMRIでは、長時間の検査中にテレビを見ることができる点も利点です。

しかし、磁場が大きいトンネル型MRIは画質が高く、診断精度が求められる場合には依然として選択されることが多いです。

注意事項と警告

医師や技師の指示は必ず守りましょう。検査中はハンマー音や金属がぶつかるような大きな音が鳴ります。動くと画像がぼやけるため、検査中は絶対に動かないことが重要です。

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