血小板輸血ガイドライン
血小板(血小板、トロンボサイト)は、骨髄の巨核球から形成される小さく不規則な細胞断片です。平均寿命は8〜12日で、血液凝固や止血に不可欠な役割を果たし、成長因子の自然な供給源でもあります。健康な成人の血小板数は1µLあたり150,000〜450,000個が正常範囲です。
適応
- 血小板数が30,000/µL未満、または外科手術を受ける患者で100,000/µL未満の場合に輸血が推奨されます。大量出血がある場合は、血小板数に関係なく止血目的で輸血が行われます。
ドナーの種類
- 血小板は単一ドナーから採取される場合と、複数ドナーから集められる場合があります。単一ドナーの場合は1袋にすべてが入ります。複数ドナーから得られた血小板は「ランダム血小板」と呼ばれ、通常は1袋にプールして使用します。採取時には抗凝固剤を加えて血液が凝固しないようにします。
適合性
- 可能な限り、受血者とABO血液型が同一である血小板を使用すべきです。Rh陰性の受血者(特に妊娠可能年齢の女性)にはRh陰性血小板を選び、Rh陽性血小板が必要な場合はRh免疫グロブリン(Rhogam)投与を検討します。緊急時に適合血小板が入手できない場合は、非適合血小板でも使用できますが、血小板の生存期間が短くなります。
投与量
- 通常、1袋の血小板を1回の輸血で投与します。1袋は単一ドナー採血(フェレシス)または4〜10人のドナーから集めたプール血小板が含まれます。血小板数が低い患者や出血がある患者に対して投与し、目標血小板数が得られるまで繰り返すことがあります。
効果判定
- 輸血後10分から3時間以内に血小板数を測定し、効果を確認します。成人では1袋あたり約10,000/µLの上昇が期待され、児童ではそれ以上の上昇が見られます。発熱、敗血症、脾腫、重度出血、特定薬剤(例:アムホテリシンB)などは効果を低下させ、血小板数が上昇しないことがあります。
禁忌
- 自己免疫性血小板減少症の患者には、生命を脅かす出血がある場合を除き血小板輸血は行わないことが推奨されます。
