血管迷走神経性失神(ヴァソバガルシンコープ)―感情が引き起こす失神のメカニズム

血管迷走神経性失神(ヴァソバガルシンコープ)は、感情的な刺激や痛み、血液・注射の光景などが引き金となり、突然意識を失う状態です。一般的に「失神」や「神経性失神」と呼ばれ、比較的頻繁に見られます。

血管迷走神経性失神のメカニズム

1. 感情・感覚刺激:極度の喜び、恐怖、不安、痛み、血液や針を見ることなどが体に強い刺激を与えます。

2. 迷走神経の過活動:脳と心臓を結ぶ迷走神経が過剰に働き、心拍数と血圧が低下します。

3. 脳への血流低下:心拍数と血圧の低下に伴い、脳へ届く血液量が減少し、一時的に意識が失われます。

4. 失神:意識が失われ、自然に倒れます。

5. 回復:血圧と心拍数が徐々に回復し、数秒から数分で意識が戻ります。

対策と治療

失神自体は生命に直結するものではありませんが、転倒による怪我のリスクがあります。主な対策は以下の通りです。

  • トリガーの把握と回避:感情的なストレスや血液・注射の光景をできるだけ避ける。
  • 十分な水分補給:脱水は血圧低下を助長します。
  • 体位法や筋肉収縮法:脚を組む、足を上げる、体を前かがみにする、足の筋肉を緊張させるなどで血流を保ちます。
  • 必要に応じた薬物療法やペースメーカー:心拍数や血圧のコントロールが難しい場合に医師が検討します。

正確な診断と適切な管理のためには、医療機関での受診が重要です。

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