統合失調症の薬服用に伴う永続的リスクとは?

種類

薬剤関連の運動障害の多くは「遅発性」と呼ばれ、発症が遅れるのが特徴です。代表的なものは以下の通りです。

  • 遅発性ジスキネジア:顔や舌の不随意運動(頬を膨らませる、唇をすぼめるなど)が現れます。
  • 遅発性アカシジア:落ち着かない感覚や絶えず動きたくなる衝動が生じます。
  • 遅発性ジストニア:持続的な筋痙攣により、体が異常な姿勢にねじれることがあります。

罹患率

2015年のレビュー(Correll & Schenk)によると、第二世代抗精神病薬を使用した患者の約3.9%、第一世代薬を使用した患者の約5.5%で遅発性ジスキネジアが発症すると報告されています。

原因

抗精神病薬は脳内のドーパミン受容体を遮断しますが、遮断する受容体が多いほど運動障害が起こるリスクが高まります(Claxtonら「Drug‑Induced Movement Disorders」)。

リスク比較

第二世代薬(例:ジプレキサ、リスペリダル)は第一世代薬(例:ハロペリドール、トラゾドン)に比べて運動障害のリスクが低いとされています。特にクロザリルやセロクエルはリスクが最も低く、クロザリルは症状改善効果も期待できます。

対策

国立精神保健協会(NAMI)によれば、現在利用できる治療法は限られていますが、予防が最も重要です。抗精神病薬が必要な場合は、最低有効用量を守り、可能であれば第二世代薬を選択してください。

注意点

統合失調症の治療を中止したり回避したりしてはいけません。運動障害のリスクは比較的低く、適切な薬物治療は生活の質を大きく向上させます。

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