統合失調症に伴う脳の変化
統合失調症は、現実から切り離された深刻な精神病を特徴とする重度の精神疾患です。正確な原因は不明ですが、生物学的・生理学的・神経学的・心理的要因が組み合わさって発症すると考えられています。近年、統合失調症患者の脳に実際の物理的変化が起きているという証拠が増えてきました。
灰白質の減少
Schizophrenia.comによると、統合失調症患者の脳では、特に側頭葉と前頭葉において最大25%の灰白質が失われていることが判明しています。組織が最も失われている患者ほど症状が重いとされています。
脳室の拡大
ミラノ大学精神医学研究所の研究によれば、統合失調症患者は脳脊髄液が循環する脳室が拡大していることが一般的です。
神経学的異常
1989年のハーバード医科大学の研究では、統合失調症患者は健康な人に比べて脳の構造的・機能的異常が多いことが示されています。
認知機能の低下
Schizophrenia.comは、統合失調症患者の言語記憶や情報処理などの認知機能が、神経心理学的異常により大きく損なわれていると報告しています。
前頭前皮質機能の低下
ノルウェー・ベルゲン大学生物医学心理学部(2004年)の研究などにより、統合失調症患者は自己計画や自己思考に関わる前頭前皮質の活動が低下していることが観察されています。
