焦点妄想とは何か

焦点妄想の概要

焦点妄想は、特定のテーマやトピックに限定された固定された誤った信念で、現実全体の歪みや認知機能の著しい障害を伴わない。体系的妄想とは異なり、焦点妄想は複雑で内部的に一貫した構造を持たず、証拠に反しても個人が保持する単一の孤立した考えである。統合失調症や他の精神病性障害で最も頻繁に見られるが、器質性精神障害、薬物誘発性精神病、極端な人格障害でも出現することがある。

主なタイプ

  • 偏執的妄想:迫害、誇大、参照、嫉妬に関する妄想。監視されている、陰謀に巻き込まれている、他者に嘲笑されている、特別な能力を持つと信じる。
  • 身体的妄想:自分の体や健康に関する妄想。実在しない病気にかかっている、身体が変形している、寄生虫に侵されていると信じる。
  • 宗教的妄想:宗教に関する妄想。神や神格と特別な関係がある、選ばれた者や預言者である、世界を救う使命があると信じる。
  • 恋愛妄想(エロトマニック妄想):相手が自分に恋している、特別な関係があると信じるが、根拠はない。
  • 誇大妄想:自分の重要性や権力が過大に評価される妄想。莫大な富や権力を持つ、有名人や歴史的人物である、特別な知識や能力を有すると信じる。
  • 虚無妄想:自分や世界の無価値・無存在を信じる妄想。死んでいる、存在しない、世界の終末が近いと考える。

生活への影響と治療

焦点妄想は社会的孤立や不信感を招き、場合によっては暴力的・危険な行動に至ることもある。治療は抗精神病薬の投薬と、認知行動療法や支持的心理療法などの心理社会的介入を組み合わせるのが一般的である。

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