大学生向け髄膜炎ワクチン接種ガイド

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、寮生活をする大学1年生は、共同生活の密接さから髄膜炎(特に髄膜炎菌性)にかかりやすいとされています。ワクチン接種により免疫が得られ、入学前に受けることが強く推奨されています。

髄膜炎について

大学の寮に住む新入生は、Neisseria meningitidis(髄膜炎菌)による細菌性髄膜炎に罹患しやすいです。髄膜炎は細菌またはウイルスが原因で、脳と脊髄を覆う膜が炎症を起こします。ウイルス性は比較的軽症ですが、細菌性は脳障害や死亡に至ることがあります。感染経路はキスや飲み物の共有、くしゃみなどの飛沫です。主な症状は発熱、頭痛、頸部硬直、吐き気、嘔吐、意識混濁、倦怠感で、数時間から2日以内に現れます。

1990年以前はインフルエンザ菌b型(Hib)が主な原因でしたが、現在は肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)と髄膜炎菌が主流です。

ワクチン接種と接種時期

CDCは米国で髄膜炎菌ワクチンが2種類あるとしています。大学新入生はリスクが高いため、入学前に接種すべきです。大学生でなくても、未接種の場合は接種が推奨されます。ワクチンは疾病に対する免疫を与えます。Hibワクチンは乳幼児期の定期予防接種で行われます。

髄膜炎にかかった場合の対処

早期診断が重要です。細菌性髄膜炎には抗生物質が有効で、死亡リスクを15%未満に低減します。診断は腰椎穿刺(脊髄液採取)で行われます。感染者と接触した可能性がある人も、医師に相談し抗生物質予防投与を受けるべきです。

大学生を対象とした研究

CDCが報告した1994〜1998年の米国調査では、18〜23歳の大学生全体の髄膜炎罹患率は非大学在籍者より低い一方、寮に住む学生の罹患率は大幅に高いことが分かりました。イギリス(1994〜1997年)の調査でも同様の結果が見られ、寮生活者のリスクが特に高いことが示されています。

州や大学の取り組み

1997年、米国大学保健協会(ACHA)は大学保健センターに対し、学生と保護者へ髄膜炎とワクチン未接種のリスクについて教育するよう提言しました。2009年までに34州で新入生への教育義務が法制化され、15州では特定の学生にワクチン接種を義務付ける法律が施行されています(免除申請が可能な場合を除く)。

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