海水汚染の概要と主な原因
海水は、海や湾、汽水域、ラグーン、サンゴ礁などの塩分濃度が高い水域を指す、海洋生態系の総称です。淡水系に比べて塩分が多く、独自の生物群集が生息しています。近年、陸上活動や船舶からの排出、投棄、外来種の侵入などにより、海水環境は深刻な汚染に直面しています。
投棄
投棄とは、船舶や油田、航空機など人為的な構造物から廃棄物を意図的に海へ捨てる行為です。投棄された廃棄物は海洋環境を汚染し、生態系の劣化を招きます。
有害外来種(水生有害種)
米国沿岸警備隊は有害外来種(ANS)を重要な海洋汚染源と位置付けています。主な発生源は船舶のバラスト水です。バラスト水は遠く離れた地域から採取され、放出される際に外来の植物、細菌、病原体、動物を運び込み、在来種を圧迫し生息環境を破壊します。例えば、外来の水草が水路を詰まらせ、経済活動や生活に支障を来すケースがあります。
陸上からの流出汚染
農業用農薬や肥料の流出、工業排水、下水など陸上活動の産物が河川や海へ流れ込み、海水汚染を引き起こします。硝酸塩やアンモニウムなどの栄養塩は藻類の異常増殖(赤潮)を誘発し、酸素欠乏や有害毒素の放出につながります。
石油汚染とごみ
石油汚染は陸上の貯蔵タンクや車両の漏洩、油槽船の事故、海上での油田爆発や戦争行為など多様な経路で発生します。さらに、漁網やプラスチックボトル、缶などのごみが海に流入し、海洋生物や環境に深刻な影響を与えます。
