沿岸侵食の種類と特徴

侵食はすべての海岸で起こる自然現象です。ニュージーランド・ワイカト地域評議会によると、海岸は砂の侵食と堆積が交互に繰り返されます。短期的な侵食は嵐などの強風・波によって起こり、海岸線の位置は大きく変わらないものの、完全に回復するまでに数十年かかることがあります。砂丘の草本は回復を助けます。一方、長期的な侵食は硬い岩礁や崖で起こり、海面上昇や崖の浸食により海岸線が永久に変化します。

カット・アンド・フィル侵食(短期的)

砂や礫などの緩い堆積物が波の作用で巻き上げ・搬送される現象です。人間活動が侵食速度を加速させます。砂丘や植生の喪失、沿岸植生の除去、海岸に近い開発は海岸の安定性を低下させます。また、地球温暖化による海面上昇や波のエネルギー増大も影響します。このタイプの侵食はサイクル的で、侵食した部分が波の作用で再び堆積し、元に戻ることがあります。

永久的侵食(長期的)

岩礁や硬い海岸で見られ、失われた物質が補填されません。主な原因は次の四つです。

  • 波が崖の基部に素材を投げつける。
  • 波が退く際に水圧が崖の割れ目から素材を引き抜く水圧作用。
  • 波の衝撃で岩や礫が砕かれる。
  • 海水中の酸が特定の岩石を化学的に侵食する。

岬侵食(ヘッドランド侵食)

硬い岩が海に突き出した岬は、硬岩と軟岩が交互に配置されています。軟岩が侵食されると、岬の側に湾が形成されます。侵食が進むと、洞窟、アーチ、スタック(孤立した岩塔)、スタンプ(海面に浮かぶ岩礁)といった地形が順に現れます。

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