生物学的廃棄物処理が抱える課題と対策

生物学的廃棄物は、感染症の拡大や温室効果ガスの排出という危険性をはらんでいますが、適切な処理手順が広く知られていないため、処分に問題が生じがちです。正しい処理は環境保護だけでなく、経済的なメリットももたらします。

注射針
注射針は一般的な生物学的廃棄物です。

識別

医療分野では、検査や研究に使用された生きている、またはかつて生きていたすべての物質を生物学的廃棄物と定義します。米国環境保護庁(EPA)は、炭素を基盤としたすべての死体も生物学的廃棄物に含めます。医療現場の主な廃棄物は注射針やビーカー、自治体が扱うものは庭木の剪定枝や木屑です。

規制

医療・自治体の生物学的廃棄物の処理を管轄する機関は州ごとに異なりますが、通常は州保健部が管理し、EPAが指導します。1988年の医療廃棄物追跡法以降、ほとんどの廃棄物は焼却が推奨され、実際に多くが焼却されています。

不適切な処理

医療廃棄物と自治体廃棄物が適切に分別されないと問題が生じます。例えば、注射針を一般ゴミに混入すると、EPAはそれが埋立地に入るべきでないと警告しています。また、庭の植物残渣を埋立に入れると、分解過程でメタンが発生し温暖化に寄与します。

混合のリスク

医療現場では、化学廃棄物と生物学的廃棄物を区別できずに混合してしまうケースがあります。パデュー大学によると、実験室の生物学的廃棄物と化学廃棄物は絶対に混合すべきでありません。例えば、DNA解析に使用されるアガロースゲルは化学廃棄物と誤認されやすく、混合すると有害物質が漏出し環境汚染の原因となります。

予防・解決策

交差汚染や不必要な廃棄を防ぐには、いくつかの簡単な手順を踏むだけで済みます。EPAは庭でコンポストを作り、庭の剪定枝や食品残渣を堆肥化することを推奨しています。コンポストは土壌改良に役立ち、商業肥料の購入コストを削減できます。医療機関は使用済み注射針の回収を無料で行っていることが多く、北米シリンジ交換ネットワークを利用すれば、汚染された針を清潔なものと交換できます。

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