ディスク拡散法(抗菌薬感受性試験)

目的

本法は、抗菌剤(抗生物質、消毒剤、殺菌剤)が特定の微生物の増殖を抑制できるかを評価するために使用されます。薬剤の有効性を判定し、医薬品や消毒製品の開発・選定に役立ちます。

基本的な手順

検査対象の化学物質をフィルターペーパー製のディスクに染み込ませ、培地(寒天)上に配置します。化学物質はディスクから周囲へ拡散し、培地上に置かれた微生物が感受性を示すかどうかで「阻止帯(ゾーンオブインヒビション)」が形成されます。阻止帯が大きいほど、薬剤の抗菌活性が高いことを示します。

Kirby‑Bauer 法(抗生物質感受性試験)

1. 試験対象菌株を培養し、生理食塩水で懸濁液を作成する。
2. 懸濁液を培地表面に均一に塗布し、乾燥させる。
3. 抗生物質が含まれた規格ディスクをディスクディフュージョンディスクリッパーで配置する。
4. 37℃で24時間培養し、阻止帯の直径を測定・記録する。

消毒剤/殺菌剤感受性試験

Kirby‑Bauer 法と手順はほぼ同様ですが、阻止帯の評価基準が標準化されていません。そのため、同一薬剤を別の微生物で実施した結果と比較し、相対的な有効性を判断します。

まとめ

ディスク拡散法は、簡便かつ定量的に抗菌剤の効果を評価できる重要な実験手法です。標準化された Kirby‑Bauer 法は臨床微生物学で広く採用され、消毒剤テストは実務上の比較評価に利用されます。

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