セチルアルコールの用途と特性
概要
セチルアルコール(cetyl alcohol)は合成脂肪アルコールで、肌をなめらかにし水分蒸発を防止する働きがあります。そのため、エモルシファイア(乳化剤)やエモリエント(軟化剤)として化粧品業界で広く利用されています。化学工業ではプラスチックの酸化防止剤、潤滑剤添加剤、香料、インク・コーティング、そして水処理剤としても活用されています。
事実
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セチルアルコールは固体の有機化合物で、化学式は1-ヘキサデカノール(別名:パルミチルアルコール)です。炭素原子が16個連なる飽和直鎖一次アルコールで、外観は白色の結晶状です。
融点は45〜49℃、沸点は334℃です。水には溶けず、常温常圧で安定し、燃焼性はありません。
歴史
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1813年、フランスの化学者ミシェル・ユージーン・シュヴルーはクジラの頭部に含まれるスパーマセチ(クジラ脂)を水酸化カリウムで加熱し、セチルアルコールの前駆体を発見しました。1836年にデュマとペリゴットがこの物質にアルコール性があることを確認し、1878年にルートヴィヒが皮膚嚢胞の脂肪中にも同様の物質が存在することを報告しています。
特徴
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現在のセチルアルコールはクジラ油ではなく、ココナッツ油やパーム油などの植物性油脂、あるいは石油由来の原料から製造されています。パルミチルアルコールはパーム油由来の代替品として広く利用されています。
用途
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化粧品分野ではシャンプーの界面活性剤、クリームやローションのエモリエント・乳化剤として使用されます。また、潤滑剤としての用途もあります。
機能・役割
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セチルアルコールは天然脂肪・油脂から得られる脂肪アルコールの一種で、化学的性質は天然のものと同等です。脂肪硫酸塩やアルコールエトキシレートの原料となり、これらは洗剤の洗浄・泡立ち向上に利用されます。また、プラスチックや断熱材の添加剤、各種溶剤の成分としても機能します。
