回虫(線虫)の主な特徴と生態
回虫(線虫)は無脊椎動物で、土壌や水中に広く分布し、植物や動物に寄生する種もあります。以下に主な特徴をまとめます。
体の構造(骨格)
回虫は硬いカットリック(外皮)で覆われており、成長する際に脱皮します。体長に沿って筋肉は偽体腔(偽体腔)とカットリックの間に配置され、これらの筋肉が偽体腔内の液体を圧迫することで水圧骨格を形成します。偽体腔は筋肉の圧力に応じて硬さを変えることができ、体を伸ばしたり曲げたりする動きを円滑にします。
消化系統
回虫は口から肛門までの明確な消化管を持ち、筋肉性の食道(咽頭)があります。口部には感覚器官と鋭い構造があり、食物は口で砕かれ、水と混ざって消化管を通り、体内で吸収され、最後に肛門から排泄されます。
生殖系統
雌虫は通常、雄虫よりやや大きく、尾が曲がっています。線虫は卵、4つの幼虫期、成虫の計6段階で発育します。種によって雄は1本または2本の精巣を持ち、雌は受精後に卵を産みます。卵中の胚が成熟すると第一幼虫期へ孵化し、4回の脱皮を経て成虫になります。寄生性の回虫は第3幼虫期で感染能を持ち、宿主間の移行が容易です。線虫は細胞分裂は少ないものの、細胞の拡大により成長します。
神経系統
線虫の神経系は前部の咽頭にある神経細胞から始まり、体長に沿って走る中心神経束(心臓神経束)と体神経索を形成します。
栄養摂取と影響
フィラリア虫や回虫、鉤虫などの寄生線虫は宿主の血液や組織、腸内容物、体液を吸食して栄養を得ます。土壌に生息する線虫は細菌や真菌、その他有機物を食べます。寄生線虫の摂食は宿主に嘔吐、悪心、腹痛、体重減少、食欲不振などの症状を引き起こすことがあります。
