ニトリル手袋の温度要件

手袋は熱・寒冷・腐食性化学薬品から手を保護し、感染症の拡散防止にも使用されます。近年、検査用ラテックス手袋へのアレルギーが増加しており、代替としてニトリル手袋が注目されています。ニトリルゴム(アクリロニトリル・ブタジエン共重合体)は合成高分子で、アクリロニトリル、ブタジエン、カルボン酸が組み合わさり、強度・柔軟性・裂けにくさを実現しつつ、感覚性も確保しています。

温度範囲

ニトリル手袋は連続使用で摂氏約-29℃(華氏‑20°F)から約121℃(華氏250°F)まで使用可能です。短時間の使用であれば、同じく‑20°Fから華氏300°F(約149℃)まで耐え、極端な条件下では短期曝露として華氏‑40°F(約‑40℃)から華氏400°F(約204℃)まで対応できます。

ニトリルの等級

手袋は配合等級により温度耐性が変わります。アクリロニトリル含有量が高いほど油への耐性は向上しますが、低温での柔軟性は低下します。特殊なコンパウンドを用いれば、温度範囲を両端で拡張できる場合があります。詳細は製造元の推奨を確認してください。

実際の使用温度範囲

実際に使用できる温度範囲は、保持する物質の重量・形態(固体・液体・気体)や作業時間などの要因でも左右されます。米国労働安全衛生局(OSHA)規則1910.138(b)は「使用する手袋は、作業内容、使用条件、使用時間、危険性の評価に基づいて選定すべき」と定めています。用途に応じて温度範囲を調整してください。

職場の安全 - 関連記事