エアネイルガンの安全対策
概要
エアネイルガンは高速で釘を打ち出し、作業を短時間で完了させますが、取り扱いを誤ると致命的な事故につながります。オーストラリアでは、エアネイルガンを使用した凶殺事件が報じられました。
事件例
2019年、オーストラリアでエアネイルガンを用いた殺人事件が発生し、27歳の中国系移民チェン・リウ氏が頭部と首に34本の釘で死亡しました。遺体はシドニー南部の湿地で2人の子どもにより発見されました。
タイプ
市場に出回っているエアネイルガンは大きく分けて「シーケンシャル型」と「コンタクト型」の2種類です。シーケンシャル型は、釘を打つ前に2段階の操作が必要なため、OSHA(米国労働安全衛生局)は安全性が高いと評価しています。一方、コンタクト型は材料に接触した瞬間に釘が打ち出され、連射の危険があります。
危険性
使用者は手指や目への怪我のリスクがあります。釘が破片となって飛散したり、壁や木材を貫通して背後の人や物に当たることがあります。また、壁内部の電線に釘が当たると感電や火災の原因になることもあります。
一般的な安全対策
- 取扱説明書を必ず読み、指示に従う。
- 側面シールド付きの安全ゴーグルを着用する。
- 作業エリアに手や指が入らないようにする。
- 決して他人に向けて構えない。
- 使用後は電源を抜き、再装填やメンテナンスを行う前に必ず電源オフにする。
- 安全機構を改造したり、無理に改造しようとしない。
使用時のポイント
- 垂直面を釘付けする場合は上部から下部へ順に作業する。
- 屋根の作業は軒先から棟部へ進め、転落リスクを低減する。
- 水平面では前進しながら作業し、後退しながらは避ける。
- ホースは重量があるため、足場や高所での作業時はしっかり固定する。
負傷統計
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、エアネイルガンによる負傷者は年間数千人に上ります。2001〜2005年のデータでは、職場での負傷は年間平均22,200件、個人使用は14,800件でした。負傷者の大多数は男性で、職場使用者の98%、個人使用者の96%が男性です。職場使用者の中央値年齢は27歳、個人使用者は35歳です。
