子宮掻爬吸引術(D&C)とは?手順と注意点
子宮掻爬吸引術(D&C)とは
子宮掻爬吸引術(D&C)は、子宮内の組織を除去するために行われる外科的処置です。過度の出血や不正出血、流産や人工妊娠中絶後の残存組織の除去など、さまざまな診断・治療目的で実施されます。
手順の概要
手術は外来で行われ、約10〜15分で完了します。局所麻酔(子宮頸部のブロック)で行うことが一般的ですが、患者が不安な場合や過去に強い痛みを感じた経験がある場合は全身麻酔が選択されることもあります。
手順は大まかに次のようになります。
- 患者は足台に足を乗せ、診察台に仰向けで横たわります。
- 子宮頸部を抗菌薬で清拭し、感染防止を図ります。
- 局所麻酔薬を子宮頸部に注射し、感覚を麻痺させます。
- 一連の拡張子(金属製ダイレーター)を使用し、子宮頸部を徐々に拡げます。
- 先端にループが付いた細長い器具(キュレット)を子宮内に挿入し、内膜をこすって組織を除去します。採取した組織は病理検査のために送られます。
- キュレットを取り出し、子宮頸部は自然に閉じます。
- 出血や感染の有無を観察し、異常がなければ手術は終了です。
- 患者は診療所または病院から退院し、術後の自宅での注意点が説明されます。
術後のケアと注意点
手術後は軽い腹部の痙攣や少量の出血が数日間続くことがあります。以下の点に留意してください。
- 激しい運動や重いものを持ち上げることは数日間控える。
- 出血が急増したり、強い痛み、発熱、悪臭のある分泌物がある場合は速やかに医師に連絡する。
- 医師から指示された薬(鎮痛剤や抗生物質)を指示通りに服用する。
- 定期的なフォローアップ検診を受け、組織検査の結果を確認する。
以上が子宮掻爬吸引術の基本的な流れと術後のポイントです。
