同心性マストペキシ(乳房リフト)テクニック
同心性マストペキシ(乳房リフト)概要
同心性マストペキシは、乳房のリフト・形状・突出感を回復させることを目的とした美容外科手術です。ベネリリフトやゴーズ周囲輪状法、パースストリングリフトなど、外科医の名前に由来する手法があり、いずれも「同心円状に2回切開し、ドーナツ形の皮膚を除去して乳頭周囲を縫合し直す」ことが共通の基本技術です。傷跡を最小限に抑え、乳頭感覚を失わないことが重要なポイントです。
標準同心性マストペキシ(ドーナツリフト)
乳房が小さく、たるみが軽度の患者に適用されることが多い手術です。乳頭周囲の乳輪(アレオラ)から円形に皮膚を切除し、ドーナツ形の皮膚を除去します。その後、乳頭と乳輪を上方へ持ち上げ、縫合します。
切除した皮膚が余ってしわやたるみが残る場合は、乳輪下部から胸部のたるみラインまで追加で切開し、余剰皮膚を除去して再縫合します。この追加切開を行っても、アンカーレスや他の非同心性リフトに比べて切開数が少なく、傷跡が小さく抑えられます。
ベネリリフト
標準手術と同様に乳輪周囲のドーナツ形皮膚を除去しますが、皮膚が張りすぎて伸びるのを防ぐために、真皮フラップに「パースストリング」縫合を施します。これにより、乳頭の再付着が強化され、伸びによるたるみが抑えられます。
メリットは乳頭周囲に傷跡が集中する点ですが、乳輪が拡大したり、乳房の輪郭が平坦化したり、伸びしわが残るリスクもあります。
ゴーズ法(メッシュ併用)
基本的な同心性マストペキシに加えて、閉鎖時にメッシュを用いて乳輪周囲の皮膚を補強し、乳房フラップへの付着を高めます。パースストリング縫合で皮膚縁を結合すると、張力が強い乳房フラップ側にかかり、弱い乳輪部への負担が減ります。
この方法の利点は、メッシュで強化された真皮ベッド上に乳輪が位置するため、変形やテクスチャーの不良が起きにくく、自然な仕上がりが期待できることです。
