イギリスNHSでの脂肪吸引治療

NHSはイギリスの国民保健サービスです。英国保健省の広報担当者は「NHSは美容目的の手術は行わず、身体的・精神的健康を守るための手術は実施する」と述べています。NHSの情報センターによると、2009年に脂肪吸引は471例実施されました。

重要性

471件という件数は大きくはありませんが、イギリスの公的医療制度で美容外科とみなされる手術が実施されていることは注目に値します。米国では脂肪吸引は美容手術と位置付けられ、連邦の医療保険ではカバーされません。一部例外として、慢性的な背部痛を和らげるための乳房縮小手術など、治療目的で保険適用されることがあります。

Cosmetic Surgery in the UK

適用条件

かつては鼻形成術や腹部形成術、豊胸手術などの美容整形も比較的容易に保険適用されていましたが、NHSはガイドラインを厳格化しました。純粋な美容目的の手術は原則カバーされません。保険適用を受けるには、まずかかりつけ医からの紹介が必要です。その後、形成外科医との相談、さらに精神科医によるメンタルヘルス評価が行われ、手術の正当性が確認されます。

対象となる状況

High BMI and lipo

以下の医学的条件がある場合、脂肪吸引はNHSの対象となります。リンパ浮腫(腕や脚の著しいむくみ)、男性の乳房肥大(ホルモンバランスの乱れによる)、脂肪異常分布症候群(脂肪が特定部位に偏在する)、BMI40以上の高度肥満などです。

HIV患者と脂肪吸引

HIV meds and lipo

HIV感染者に処方される一部の抗レトロウイルス薬は、頸部に脂肪が蓄積する副作用(リポ)を引き起こすことがあります。イングランドのチェルシー&ウェストミンスター病院の形成外科専門医バーバラ・ジェメック氏によると、こうしたリポが原因で脂肪吸引の需要が増えているとのことです。

噂と実態

Unrealistic body expectations

身体イメージ障害(Body Dysmorphic Disorder)は、外見に対する過度な不安や執着を特徴とし、深刻な心理的苦痛や社会的孤立を招くことがあります。英国のサラ・バージ氏は100回以上の美容手術を受け、総額85万ドルに上ると報じられました。NHSでも、精神的苦痛が理由で脂肪吸引が実施されるケースがあります。

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