美容整形手術に伴う合併症と副作用

米国美容外科学会の統計によると、2007 年に約 1,170 万件の美容整形手術が行われました。脂肪吸引、鼻整形、豊胸、毛髪移植など、どの施術にも利点がある一方で、手術特有のリスクが伴います。外科手術である以上、軽度から重度まで様々な合併症や副作用が発生する可能性があります。

吐き気・嘔吐

麻酔による副作用として最も一般的です。全身麻酔を使用すると、術後に胃腸の働きが一時的に乱れ、吐き気や嘔吐が起こりやすくなります。近年は局所麻酔や鎮静剤を用いるケースが増えており、全身麻酔に比べてこれらの症状は軽減されます。

血栓(血液凝固)

手術後の長時間の安静や活動制限により、血流が滞りやすくなります。血液が滞留すると血栓が形成され、血栓が剥離して心臓や脳へ移動すると心筋梗塞や脳卒中の危険があります。術後は適度な運動や弾性ストッキングの使用で予防が可能です。

縫合(糸)に関する問題

傷口を閉じるための縫合糸が緩むと、出血やヘルニアを引き起こすことがあります。早期に糸が緩むと大量出血や血液の喪失につながり、再手術が必要になるケースもあります。術後の経過観察で異常があれば速やかに医師に相談しましょう。

感染症

手術部位が開いた状態になるため、細菌感染のリスクが高まります。軽度の感染は創傷の治癒を遅らせる程度ですが、重度になると全身感染や敗血症を引き起こし、生命に関わることがあります。術後の清潔管理と抗生物質の適切な使用が重要です。

麻酔に伴うリスク

麻酔は必ずしも安全とは限りません。気道閉塞やアレルギー反応、稀に致死的な副作用が報告されています。気道が刺激されると声帯が痙攣し、呼吸が阻害されることがあります。その際は麻酔科医が気管チューブを挿入したり、緊急気管切開を行う必要があります。麻酔前の問診と適切なモニタリングがリスク低減に不可欠です。

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