手術前に抗生物質を投与する理由
手術は体の正常な解剖学的バリアを破壊し、細菌が侵入しやすい環境を作ります。そのため、特定の部位の選択的手術やリスクが高い患者に対して、手術前に抗生物質を投与します。
抗菌薬予防投与の主な目的
手術創部の細菌数を減少させ、創部感染(SSI)の発生率と重症度を低減することが目的です。対象となる代表的な病原菌には、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)、腸球菌(Enterococcus faecalis)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、大腸菌(Escherichia coli)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)などがあります。
術後の感染リスク低減
術後の回復期は感染が起こりやすい時期です。術前に適切な抗生物質を投与することで、感染の発生率と重症度を抑え、患者の回復を助けます。
