外科手術前の手洗い(サージカルハンドウォッシュ)とは

サージカルハンドウォッシュは、手術や無菌処置を行う前に医療従事者が実施する、感染リスクを低減するための特別な手洗い手順です。無菌手術野を保つことは、手術部位感染(SSI)防止と患者安全の要です。

外科手洗いの手順

1. 事前準備

・指輪、時計、ブレスレットなどの装飾品を外す。
・爪は短く切り、爪の下も清掃する。
・水道の蛇口やシンクに触れないように、流水で手を濡らす。

2. 抗菌石鹸または消毒液の塗布

承認された抗菌石鹸または滅菌消毒液を適量、手のひらに出す。

3. 手のひら同士の擦り合わせ

指の間や手の表面全体に石鹸が行き渡るように、手のひらを合わせて5〜10秒間擦り合わせる。

4. 手背と指の擦り洗い

指を組んで手背と指の間、親指、爪根、指と指の間の皮膚(指間部)を入念にこする。

5. 手のひらと爪の擦り洗い

片手をもう一方の手の上に重ね、指を伸ばしたまま手のひらで相手側の指と爪をこすり、逆の手でも同様に行う。

6. 親指の擦り洗い

反対の手で親指をつかみ、根元から先端に向かってしっかりこする。両手の親指をそれぞれ実施。

7. 円形擦り洗い

手をすぼめた状態で円を描くように擦り、手首を回転させながら所定時間続ける。

8. 前腕・肘の擦り洗い

前腕と肘を濡らし、下向きにこすって石鹸や消毒液を肘上部まで行き渡らせる。

9. 手と前腕のすすぎ

指先から上に向かって流水でしっかりすすぎ、顔や手術衣に水が飛ばないよう注意する。

10. 手と前腕の乾燥

滅菌タオルまたは使い捨てワイプで軽くたたくように乾かし、こすらない。

11. 滅菌手袋の装着

完全に乾いたことを確認した上で、無菌状態を保ちながら手袋を装着し、非無菌表面に触れないようにする。

12. 追加の処置(必要に応じて)

手術によっては、外科用ブラシや追加の消毒液でさらに除菌を行うことがある。

医療従事者は手術前にこの手順を正確に守ることで、感染リスクを最小限に抑え、患者の安全と感染管理の最高基準を維持できます。

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