子宮摘出術がもたらす影響と回復のポイント

子宮摘出術(子宮全摘)は、手術直後から長期にわたり患者の身体と精神に影響を及ぼします。主な手術方法は、腹部から行う腹式、膣から行う膣式、腹腔鏡を用いる腹腔鏡式の3種類です。腹式は最も侵襲が大きく回復に時間がかかりますが、膣式・腹腔鏡式は比較的負担が少なく、いずれも術後約6か月で日常生活に戻れるとされています。

術後の痛み

手術後は切開部や骨盤、腰部に痛みが生じやすく、最初は処方薬で管理します。回復が進むにつれて市販の鎮痛剤へ切り替え、無理な動作を避けることで痛みを軽減できます。完全に回復するまでに最大で6か月かかることもあるため、痛みが続く場合は医師に相談しましょう。

感染リスク

術後の感染は重大な合併症です。切開部の化膿、酵母感染、尿路感染、膣の細菌感染などが起こり得ます。切開部が濡れないように48時間は乾燥を保ち、異常な分泌物や悪臭が見られたら速やかに受診してください。酵母感染は市販薬で対処できますが、他の感染は抗生物質が必要です。

体重増加

術後は活動量が低下するため体重が増えることがあります。卵巣も摘出した場合、ホルモン補充療法(HRT)に伴い約1.5kg程度の増加が報告されています。日常活動に復帰すれば体重は安定するでしょう。

更年期の到来

卵巣摘出により即座に更年期が始まり、ホットフラッシュ、気分変動、夜間発汗、膣乾燥などの症状が強く出やすいです。HRTは症状緩和に有効ですが、がんリスクが上がる可能性もあるため、医師とリスク・ベネフィットを十分に検討してください。

精神的影響

特に出産可能年齢での手術は心理的な負担が大きく、喪失感が数か月~数年続くことがあります。必要に応じてカウンセリングやサポートグループ、場合によっては抗うつ薬の処方など、医療側の支援を受けることが重要です。

適切な計画と健康的な生活習慣を心がければ、子宮摘出術の影響は十分に管理可能です。疑問や不安がある場合は、遠慮なく医師に相談しましょう。

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