美容整形手術に伴う健康リスク

Forbesの調査によると、2006年に米国で行われた美容整形手術は約1100万件、総額は115億ドルに上ります。ほとんどは自己判断での施術ですが、口蓋裂や鼻中隔湾曲など、医学的に必要とされるケースも一部存在します。手術の目的に関わらず、リスクは必ず伴います。そのため、資格を持つ外科医を選ぶことが重要です。メイヨークリニックは、米国医学専門委員会認定の美容外科医で、州の認可を受けた施設で手術を受けることを推奨しています。

感染症

外科手術全般と同様に、美容整形でも感染のリスクがあります。最も多いのは切開部位の周囲ですが、手術後は免疫力が低下するため、副鼻腔炎や膀胱炎など他部位の感染も起こり得ます。切開部が赤く腫れ、熱感がある、異常な分泌物が出るなどの症状が見られたら、速やかに担当医に相談してください。

神経損傷

美容整形は神経を操作することがあるため、神経損傷のリスクがあります。たとえ熟練した外科医でも、完全に防げるわけではありません。軽度の損傷はしびれやチクチク感として現れ、重度の場合は感覚が失われ、日常生活に支障をきたすことがあります。例として、胸部リフト手術中に神経が損傷すると、腕全体が麻痺することがあります。

血液合併症

手術中の出血や血腫(ヘマトーマ)の形成、血栓の発生は一般的なリスクです。血腫は切開部の下に血液が溜まり、場合によっては再手術が必要です。大量出血が起きた場合は輸血が必要になることがあり、輸血自体にもリスクがあります。また、下肢の血栓が肺へ移動すると肺塞栓症となり、生命に関わります。予防策として、圧迫ストッキングの着用が推奨されます。

精神的影響

美容整形を受ける動機の多くは体への不満です。しかし、手術結果が期待通りでない場合、うつや自己評価の低下といった精神的問題が生じることがあります。こうした症状が現れたら、外科医やメンタルヘルスの専門家に相談し、早期に対処することが重要です。

死亡リスク

2007年にカニエ・ウェストの母親であるドンダ・ウェストさんは、美容整形手術の合併症により57歳で亡くなりました。死亡例は稀ですが、既存の疾患や麻酔の影響が主な原因となります。手術前に外科医が詳細な病歴を確認し、適切なリスク評価を行うことが最も有効な予防策です。

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