鍼灸で血管性高血圧を治す方法
はじめに
鍼灸は2500年以上の歴史を持つ伝統医療ですが、血圧を下げる目的での治療は20世紀初頭から本格的に取り入れられました。治療は大きく分けて「血圧そのものの調整」と「患者全体の状態把握」の二つの側面から行います。
治療手順
血圧を下げるために、特定の経穴(穴)に針を刺します。主に使用する経穴は、風池(GB20)、合谷(LI4)、任脈(ST9)、少海(HT3)、少商(LU11)、太衝(LR3)および足三里(ST36)です。
患者の舌象・脈象などから高血圧の症候(肝陽亢盛、肝陰不足、腎・肝陰虚、その他)を診断し、症候ごとに最適な施術法を組み立てます。
肝陽亢盛(肝陽上炎)と診断された場合は、肝陽を抑える施術を行います。症状は口の苦味、めまい、顔面紅潮、頭痛、赤く黄苔の舌、イライラ、緊張した強い脈などです。
肝陰不足と診断された場合は、肝陰を補いながら肝陽を抑制します。主な症状は記憶障害、頭痛、めまい、口渇、手足の熱感、心悸亢進、イライラ、不眠、耳鳴り、細く速い脈です。
腎・肝陰虚と判断された場合は、腎陰と肝陰を補う施術を行います。症状は目の乾燥・違和感、手足の熱感、耳鳴り、腰や脚の脱力感、不眠、赤く乾いた舌、細く緊張した脈です。
