偽黄色腫(Pseudoxanthoma Elasticum)とは何か
概要
偽黄色腫(Pseudoxanthoma Elasticum、略称PXE)は、皮膚、眼、血管の結合組織に異常をきたすまれに見る遺伝性疾患です。ABCC6遺伝子の変異により、弾性線維の代謝が障害され、体内に異常な弾性線維が蓄積します。
主な皮膚症状
首、腋窩、鼠径部などの柔らかい部位に、黄色がかった小さな丘疹や斑状のプラークが出現します。これらは弾性線維の沈着によるもので、触れるとやや硬くなることがあります。
眼の合併症
網膜の変性や血管異常(アンジオイドストリーク)が起こり、視力低下や黄斑変性、緑内障のリスクが高まります。
心血管系への影響
動脈壁の石灰化や弾性低下により、血圧上昇や動脈硬化が進行しやすくなります。重症例では心筋梗塞や脳卒中の危険性も増加します。
診断と治療
臨床所見に加えて皮膚生検や遺伝子検査で診断します。根本的な治療法はまだ確立されていませんが、皮膚・眼・心血管の合併症に対する対症療法や生活習慣の管理が重要です。
