耳を動かす筋肉はなぜ退化したものではないのか
耳を動かす筋肉はなぜ退化したものではないのか
人間の耳を動かす筋肉は、他の動物に比べて小さく弱いですが、退化した(痕跡的)ものではありません。重要な機能を持たないためにサイズが小さくなっているだけです。
耳の筋肉の種類
人間の耳の筋肉は"耳介筋(auricular muscles)"と呼ばれ、以下の3つがあります。
- 前耳介筋(Anterior auricular muscle)…耳の前方へ引く。
- 上耳介筋(Superior auricular muscle)…耳を上方へ引く。
- 後耳介筋(Posterior auricular muscle)…耳を後方へ引く。
神経支配
これらの筋肉はすべて顔面神経(第七脳神経)によって支配されています。顔面神経は顔・首・頭皮の筋肉も支配します。
他の動物との違い
猫や犬などの動物では、耳介筋が大きく発達しており、音源の方向を特定するために耳を動かすことができます。人間は音の定位に主に頭部の形状や聴覚皮質に依存するため、耳を動かす必要がほとんどありません。
したがって、耳を動かす筋肉は「痕跡的」ではなく、機能が低下した結果として小さくなっているだけです。
