ティーツリーオイルについて

歴史

ティーツリーオイルは、茶の木(ティーツリー)から採取されます。この木は、かつて葉が本来の茶葉の代用品として利用されたことから「茶の木」と名付けられました。葉から抽出した油は、さまざまな疾患の治療に有効であることが古くから知られています。

利用方法

オーストラリアの先住民は、やけどや切り傷、皮膚感染症の治療にティーツリーオイルを利用してきました。葉をすり潰して油を出し、やけどや切り傷、感染部位に直接貼付します。研究により、ティーツリーオイルに含まれるテレノイドが真菌や細菌を除去する作用があることが確認されています。

適応症

抗菌・抗真菌作用に優れるティーツリーオイルは、足の水虫、口腔カンジダ症、歯科疾患、膿瘍、乾癬、湿疹、酵母感染症などに利用されています。また、ティーツリーオイル配合シャンプーは、フケや頭皮トラブルの改善にも広く使用されています。

研究結果

足の水虫に関する対照試験では、158名を対象にプラセボとティーツリーオイルを比較しました。4週間後、オイル使用群の半数以上が症状改善または完治したのに対し、プラセボ群は31%しか改善しませんでした。
足爪の真菌感染に対する別の研究では、1日2回の外用でティーツリーオイルは市販の抗真菌薬と同等の効果を示しました。
ニキビ患者へのジェル試験でも、ティーツリーオイルを使用した群は炎症や再発が大幅に減少し、副作用も少ないことが報告されています。

注意点

米国がん協会の報告によると、ティーツリーオイル使用者の一部でホルモン値が上昇するケースがあり、妊娠中・授乳中、ホルモン感受性がんの患者は使用を控えるよう勧告されています。軽度のアレルギー反応(発疹、紅斑、かゆみ、起水疱)も報告されています。
経口摂取は下痢、免疫系障害、最悪の場合は死亡に至ることがあるため絶対に避けてください。
歯磨き粉やマウスウォッシュに含まれる場合でも、飲み込まないよう注意が必要です。過剰に塗布すると嘔吐、強い眠気、下痢、協調運動障害などの中毒症状が出ることがあり、症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください。

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