パラエリスロポエチックポルフィリア(PEP)とエリスロポエチックポルフィリア(EP)の違いは何ですか?
パラエリスロポエチックポルフィリア(PEP)とエリスロポエチックポルフィリア(EP)は、どちらもヘム合成に関わる遺伝性の希少疾患です。ヘムは赤血球の正常な機能に不可欠な分子です。
遺伝的要因
PEP: ALAS2遺伝子の変異(アミノレブリン酸シンテターゼ2)によって引き起こされます。
EP(主にエリスロポエチック・プロトポルフィリア、EPP): FECH遺伝子の変異(フェロキシラーゼ)が原因です。どちらも常染色体優性遺伝で、変異遺伝子が1本だけあれば発症します。
臨床症状
両疾患とも光過敏、皮膚の脆弱性、膿疱が見られますが、症状の出方に違いがあります。
PEPの特徴
- 光過敏に加えて腹痛、嘔吐
- 痙攣や知的障害などの神経症状
EPPの特徴
- 皮膚に強い痛みと腫脹が繰り返し起こる
- 水疱や皮膚の脆弱性
治療法
根本的な治療法は確立されていませんが、症状緩和を目的とした対策があります。
PEPの治療例
- 輸血や静脈内ヘム投与
- ポルフィリン産生抑制薬の使用
EPPの治療例
- 日光曝露の回避、日焼け止めの使用
- プロトポルフィリン産生抑制薬
予後
疾患の重症度により予後は大きく異なります。軽症例は日常生活にほとんど支障がありませんが、重症例は障害が進行し、最悪の場合は致命的になることもあります。
